@article{oai:jc.u-aizu.repo.nii.ac.jp:00000541, author = {安江, 俊二}, issue = {72}, journal = {会津大学短期大学部研究紀要(CD-ROM版), Bulletin of Junior College Division, the University of Aizu}, month = {Feb}, note = {東京電力福島第一原子力発電所事故(原発事故と略)による放射性物質汚染により、多くの福島県民が避難生活を強いられることになった。また、避難しないまでも放射線量の高い地域では学童の室外活動などが制限された。その結果、原発事故前後に、福島県の肥満傾向児出現率がどのように変化したかを前報1)にて報告した。本報では、原発事故後に肥満傾向児出現率の上昇が大きかった6歳から11歳の男児グループおよび女児グループにおいて、肥満傾向児(肥満度20%以上)を、軽度肥満傾向児(肥満度20%以上30%未満)、中等度肥満傾向児(肥満度30%以上50%未満)および高度肥満傾向児(肥満度50%以上)に分けて、それぞれの出現率が原発事故前後にどのように変化したかを三元配置分散分析により解析した。男児の軽度肥満傾向児出現率の値は、全国平均(全国と略)、岩手県、宮城県および福島県のなかで福島県だけが、原発事故後の平成24年度および25年度に、統計的に有意に上昇した。また、原発事故後、平成24年度および25年度において、全国、岩手県および宮城県より有意に高い値を示した。男児中等度肥満傾向児の出現率は、全国、岩手県、宮城県および福島県において、いずれも年度間に有意な変化はなかった。福島県の男児高度肥満傾向児出現率は、平成25年度に、平成22年度より有意に高い値を示した。また、福島県の男児高度肥満傾向児出現率は、原発事故後、平成25年度において、全国、岩手県および宮城県より有意に高い値を示した。女児の軽度肥満傾向児出現率は、福島県においてのみ、原発事故後の平成24年度に有意に上昇した。しかし、平成25年度には平成22年度と有意な差がなくなった。平成25年度はいずれの県とも有意な差がなくなった。女児の中等度および高度肥満傾向児の出現率は、いずれの地域においても各年度間に有意な変化はなかった。岩手県および宮城県は東日本大震災で被災したが、軽度肥満傾向児、中等度肥満傾向児および高度肥満傾向児出現率において、いずれも各年度間に有意な変化はみられなかった。福島県における軽度肥満傾向児出現率は、男児および女児ともに、原発事故後の平成24年度に有意に上昇した。また、男児においては、平成25年度も有意に高い値を維持しているだけでなく、高度肥満傾向児出現率が有意に上昇した。その原因は、原発事故の放射性物質汚染による室外活動の制限などによるものと考えられた。, 論文}, pages = {1--20}, title = {東京電力福島第一原発事故の前後における福島県肥満傾向児の変動(第2報)}, year = {2015}, yomi = {ヤスエ , シュンジ} }